糖尿病は、健康診断や別の病気を調べる検査などから発見されることが多いです。
糖尿病の診断にはどのような検査が行われるか紹介します。
また糖尿病の治療の基本は、「食事療法」と「運動療法」です。
しかしこの2つをしっかり行っても血糖コントロールがうまくいかない時は「薬物療法」が行われます。
糖尿病の治療にはどのような薬が使われるかも紹介します。
検査について
糖尿病かどうか、どのような状態か調べるために様々な検査が行われます。
どのような検査が行われるか紹介します。
検査方法
- 糖尿病かどうかがわかる検査
糖尿病は初期のうちは自覚症状がないため、健康診断や人間ドッグで見つかることが多いです。健康診断で「疑いがある」となると、糖尿病かどうかを診断する検査が行われます。病院でどのような検査が行われるか紹介します。 - 糖尿病の状態がわかる検査
糖尿病と診断されると、合併症を発症、進行させないためにも、日々の血糖値のコントロール状態を正しく知る必要があります。「糖尿病かどうかがわかる検査」では、調べたその時点での状態しかわからないため、さらに過去のある一定の血糖状態がわかる検査が行われます。 - 合併症を調べる検査
糖尿病は様々な合併症を伴いやすい病気です。もし合併症があれば、糖尿病の治療と平行して、それらの治療も行わなければなりません。そのため糖尿病と診断されると、合併症の有無、状態を確認するための検査が行われます。 - CGM(持続血糖測定)とは?
血糖値は決められたように変動するのではなく、食事や運動、体調、ストレスなど、様々な条件で刻々と変化しています。そこで、血糖値を1日中続けて測定できるのが「CGM(持続血糖測定)」です。
自宅でチェックする方法
- 自宅で簡単にできる!糖尿病血液検査キット「デメカル」とは?
「糖尿病かも?って不安。でも会社や学校を休んでまで病院に行くのは・・・」という方におすすめ!【1滴血液を採って送るだけ!】自宅で簡単、手軽に糖尿病や生活習慣病が調べられる血液検査があります。いつでも、誰にも知られずに検査できるデメカルの糖尿病血液検査キットを詳しく紹介します。 - 尿糖検査で糖尿病早期発見!自宅で簡単にチェックができる!!
自宅でもできる血糖値の状態を調べるの検査の一つに「尿糖検査」があります。痛くなく、手軽にできる検査です。使用方法やポイント、どこで買えるかなど、尿糖検査について紹介します。 - 健康診断結果の盲点!B判定でも糖尿病かも!?
健康診断結果は項目別だけでなく、複合的(B判定+B判定)に見ることも重要です。一つ一つの項目は基準値内であっても、すでにジワジワと病気が始まっていることがあります。実は怖いB判定の盲点について紹介します。 - ピロリ菌に感染していると、糖尿病発症リスクが2.7倍上昇する!?
胃や十二指腸潰瘍などの消化器系の病気に深く関わることが知られているピロリ菌。しかし近年の研究で、糖尿病の発症にも関係していることがわかってきました。糖尿病の発症リスクが2.7倍に上昇するというピロリ菌について、詳しく紹介します。
薬物療法
糖尿病の合併症を予防するために、食事療法と運動療法が行われます。
それでも改善されない場合に、薬物療法が追加されます(体の状態によっては、最初の段階から使われることもあります)。
飲み薬(経口血糖降下薬)
2型糖尿病では、食事療法と運動療法で改善、コントロールできない場合、飲み薬による治療が開始されます。
どのような薬が使われるか紹介します。
食後の高血糖を抑える薬
- α-グルコシダーゼ阻害薬
α-グルコシダーゼとは、腸の中で炭水化物をブドウ糖に分解する際に働く酵素。「α-グルコシダーゼ阻害薬」は、このα-グルコシダーゼの働きを抑えることによって、腸管からブドウ糖が吸収されるのを遅らせる薬です。GLP-1受容体作動薬について紹介します。
食後の高血糖を抑え、かつインスリンの分泌を促す薬
- 速攻型インスリン分泌促進薬(グリニド)
速攻型インスリン分泌促進薬(グリニド)は、スルフォニル尿素薬(SU薬)と似ていますが、スルフォニル尿素薬(SU薬)が飲んでから6~24時間と長時間血糖値を抑えてくれるのに対し、短時間のうちに効果が現われ、短時間で消失するという性格を持つ薬です。速攻型インスリン分泌促進薬(グリニド)について紹介します。
糖を排出して血糖を下げる薬
- SGLT2阻害薬
2014年に登場した新しい糖尿病治療薬・SGLT2。これまでの薬は、「インスリン分泌を促す薬」と「インスリン抵抗性を改善する薬」が中心でした。しかし新薬SGLT2阻害薬は「糖の排泄を調節する薬」です。SGLT2受容体作動薬について紹介します。
インスリンの分泌を促す薬
- インクレチン関連薬「DPP-4阻害薬」
インクレチン関連薬「DPP-4阻害薬」は2009年末から販売され始めた比較的新しい薬です。血糖値が上昇している時だけ分泌されて血糖値を低下させるインクレチンの作用に着目したインクレチン関連薬「DPP-4阻害薬」について紹介します。 - GLP-1受容体作動薬(インスリン製剤)※注射薬
GLP-1受容体作動薬は、インスリンの分泌を促進するインクレチンの一種であるGLP-1に似た構造をしている人工的に作られた注射薬です。働きやどんな副作用があるかなど、GLP-1受容体作動薬について紹介します。 - スルフォニル尿素薬(SU薬)
スルフォニル尿素薬(SU薬)は、糖尿病の飲み薬の中でも比較的古くから使われてきたインスリンを分泌させる薬です。そのため様々なデータがあり、安心して使えるというメリットがあります。スルフォニル尿素薬(SU薬)について紹介します。
インスリンの効きをよくする薬
- ビグアナイド薬(BG薬)
ビグアナイド薬(BG薬)は、肝臓で新しくブドウ糖が作られるのを抑え、筋肉や脂肪組織のインスリン感受性を高めたりすることによって血糖値を下げる薬です。食欲を抑える作用があることから、肥満が大きな原因になって2型糖尿病になる人が多い欧米でよく使われています。ビグアナイド薬(BG薬)について紹介します。 - チアゾリジン薬(インスリン抵抗性改善薬)
チアゾリジン薬(インスリン抵抗性改善薬)は、インスリンの効きをよくする薬です。血液中のアディポネクチンというホルモンを増やし、中性脂肪を減らす効果があることが研究でわかっています。どのような方が適しているのか、また副作用など、薬について紹介します。
薬を飲み忘れたときの対応
薬を飲み忘れた時の対処法は?
気をつけていても「うっかり薬をのみ忘れてしまうこと」ってありますよね。そんな時どうすればいいか、飲み忘れた場合の対処法について紹介したいと思います。
インスリン療法
1型糖尿病では不可欠。
2型糖尿病でも、飲み薬で効果が出にくいときは、注射によって外から補うインスリン療法が行われます。
- インスリン療法とは?
インスリン分泌がゼロになる1型糖尿病の人や、糖尿病が進行し、すい臓でインスリンが十分に分泌できない人に行われるのが「インスリン療法」です。インスリン療法とはどのようなものか紹介します。 - インスリン製剤の種類や特徴は?
インスリン療法に使われる注射薬は「インスリン製剤」といい、インスリンが体内で作用する時間によって「超速攻型」「速攻型」「混合型」「中間型」「持効型」の5種類があります。どのような薬か詳しく紹介します。 - インスリンポンプ療法とは?
糖尿病の方で、分泌がない人やインスリンの分泌が少なく飲み薬では対処できない人は、外から補わなければなりません。しかし注射の場合、1日に何回も注射するのは、実質的にも精神的にも大変!そこで、1日に何回も注射しなくてもよい方法が、インスリンポンプ療法です。