2018年11月6日『たけしの家庭の医学』の中で高血糖になる方にはある特徴があることがわかりました。
なんと、近年の研究で、顔を見れば将来高血糖、糖尿病になる人、ならない人がわかるのだそうです。
顔を見るだけで?と思われる方もいらっしゃると思いますが、高血糖になりやすい人の顔にはある特徴があります。
ということで、
顔のどこを見ればわかるのか、なぜそんな特徴が出るのか、そして改善法について紹介します。
目次
顔をチェックしてみよう!
将来、糖尿病(2型)になる可能性がある人の顔にはある特徴があります。
それは、ほうれい線です。
鏡でチェックしてみてください。
ほうれい線が深い人ほど高血糖の傾向があります。
ほうれい線の深さと糖尿病発症リスクの関係性とは?
ほうれい線の深さと糖尿病(2型)に共通しているが、【ビタミンD】です。
ビタミンDが不足すると、ほうれい線が深くなります。
なぜ深くなるのかそのメカニズムは、
ビタミンDが不足
↓
血液中に糖分が多い状態が続く
↓
その糖分が皮膚線維にダメージを与える
↓
肌の弾力性が失われる
↓
ほうれい線が深くなる(しわが多くなる)
多くの女性を中心に美容面でほうれい線を気にする方が多いですが、糖尿病とも深い関係があることがわかりました。
糖尿病の予防・改善のキーワード、ビタミンDとは?
糖尿病の予防・改善のための一つ、ビタミンDとはどのような栄養素なのでしょうか?
ビタミンDは、小腸でカルシウムとリンの吸収を促し、骨の形成を助ける働きがあります。
骨の形成はカルシウムだけではできません。ビタミンDと一緒にとってはじめて行われます。
ビタミンDをしっかり摂ると、血糖値の上昇を抑える物質「オステオカルシン」が分泌されます。
このオルテオカルシンが少ない人は、多い人に比べ8倍、糖尿病の発症リスクが高まります。
アメリカ、カリフォルニアの疫学研究では、ビタミンDをしっかり摂っている人と摂っていない人を比較したところ、摂っていない人は摂っている人に比べ5倍、糖尿病のリスクが高いというデータがあります。
ビタミンDを摂るには?
糖尿病の予防・改善に大切なビタミンDですが、日本人のほとんどが不足しています。
ある調査では、ビタミンDを理想的な量摂取できている成人女性は約10%しかいないことがわかりました。
その理由の一つは、人間の皮膚には紫外線に当たることでビタミンDを合成する働きが備わっています。しかし、近年、シミの原因や皮膚がんの発生が高くなることから、日に当たらない人が増えていることが原因です。
確かに、テレビで肌を取り上げると、紫外線に当たらないように、UVケアをしっかりするように言われるので、意識が高い方が多いですよね。
中には、全く(限りなく)当たらないという方もいます。
ただこれは大問題です。
たくさん浴びる必要はありません。
朝、窓辺に立ち、1日5分(冬場はもう少し長く)、手のひらを太陽にかざしてください。
手のひらはメラニンがとても少ないので、効率よくビタミンDが作られ、シミを作るリスクを防げます。また、朝起きてすぐの太陽は、幸せホルモンを増やしてくれるので若返りにもいいです。
紫外線を防ぐことは大事なのですが、やりすぎてしまうのもダメ!
全く(限りなく)当たらないと、丈夫な骨が作られません。
丈夫な骨が作られないと、骨粗鬆症の原因、糖尿病にもつながってしまいます。
ビタミンDを多く含む食材
ビタミンDは食事から摂ることができます。
主にきのこ類、魚介類に多く含まれています。
きくらげ、鮭、うなぎ、まぐろ、かじき、真いわし丸干し、干ししいたけ
注意点
多くの方がビタミンDが不足しているので、しっかり摂ることが勧められます。
ただし、上限を超えて摂ってしまうと、全身の倦怠感や食欲不振、嘔吐などを起こします。
[一日の摂取基準]
目安量(μg) | 耐用上限量(μg) | |
18歳以上 | 5.5 | 100 |
※妊婦さんは7.0、授乳中の方は8.0を目安に。
サプリメントなどで摂り過ぎないようにしましょう。
まとめ
ほうれい線、気になりだすととても気になりますよね。
しかしそのほうれい線がなんと糖尿病と深く関わっていることがわかりました。
ほうれい線が深くなる理由、その原因の一つがビタミンD不足。
日本人のほとんどの人がビタミンD不足であるといわれています。
ビタミンD不足は骨を弱くし、骨が弱くなると、血糖値の上昇を抑える物質「オステオカルシン」の分泌が減り、糖尿病につながってしまいます。
もちろん骨粗鬆症の原因にもなります。
いくつになっても骨を強くするために、毎日少し紫外線に当たることと、ビタミンDを含む食べ物を積極的に摂り、適度な運動を心がけましょう。