健康診断結果の盲点!B判定でも糖尿病かも!?

健康診断結果(健診結果)

健康診断の結果は気になります。

A判定、B判定だとホット一息。よかったって思ってしまいますよね。

しかし、各項目ではB判定だったとしても糖尿病などの病気が隠れているかも知れないことが近年わかってきました。

なぜB判定なのに・・・

日常生活には支障がないはずなのに・・・

実は怖いB判定の盲点についてみていきたいと思います。

目次

健康判断区分とは?

まずは健康判断区分がどのようになっているか見ていきましょう。

健康診断の数値結果の横に”判定”が書かれています。健康診断を受けた医療機関ごとに細かな判定は異なりますが、大まかにどのような意味があるか紹介します。

判定内容
A[異常なし]今回の検査の範囲では、健康上の異常は認められません。
B[有所見健康]所見はあるが、日常生活を送る上での支障がない状態です。
C[要経過観察]基準値から外れた値・結果です。病院で医師や看護師などからアドバイスを受けるとともに、医療機関で定期健診を受けましょう。
D[要精密検査]治療が必要かどうかを確認するために、より詳しい検査が必要です。
E[要治療]治療が必要な状態です。ただちに医療機関を受診し、治療を開始してください。

C判定から保険治療になってきます。

B判定は、「所見はあるものの日常生活に支障になることはないので特に心配はありません。」という感じです。

しかし実際は、体の中で動脈硬化がジワジワと進行していたり、糖尿病の危険が高まっていたりします。

それが複合判定によってわかります。

判定を複合的に見てみよう!

血管一つ一つの項目の評価だけでなく、複合的に見ることが大切です。

病気がすでに起きていることがあります。

怖いB判定の組み合わせ

複合的に見ることで(B判定+B判定)、健康リスクがわかります。

いくつか紹介したいと思います。

脂質 B判定 + 血圧 B判定 → 動脈硬化

血圧が高めということは、結果には強い負荷がかかり続けている状態です。

そこに余分なコレステロールが運び込まれることで、血管は傷つきボロボロになってしまいます。

脂質と血圧がB判定の方は、その複合的要素で、すでに動脈硬化がはじまっている可能性が高いです。

血糖値 B判定 + 肝機能 B判定 → 糖尿病の危険大!

肝臓は糖を取り込む最大の臓器であり、血糖値の調整にも深く関係しています。

その肝機能が悪いということは、脂肪肝に陥っている可能性があり、糖の調節が悪くなっていることが考えられます。

そうなるると、糖尿病のリスクがさらに高まってしまいます。

※血圧や脂質(LDLコレステロール)はすでに糖尿病の人が気をつけるべき項目ですが、誘発する要因ではありません。

血圧 B判定 + 血糖値 B判定 → 狭心症・脳血管障害

血圧が高めで、血糖値も高いということは、心臓に負担がかかっており、血管も傷つけている状態が続いています。

複合的に見ると、狭心症や脳血管障害が起こる可能性が高まっている状態です。

B判定であれば、病院に行かなくてもいいし、ちょっと気をつけるようにしよう!ぐらいで、そんなに深く健康不安をもたれる方は少ないのではないでしょうか?

とりあえずよかった!という感じ。

しかし、新たな見方をすると・・・

こんなふうに複合的に見ると、すでに病気が始まっているかもしれないということを知り私もビックリしました。

もう一度健診結果を見直し、健康リスクが高くなっていないかチェックしましょう。

まとめ

一つ一つの項目は基準値内であっても、すでにジワジワと病気が始まっていることがあります。

健康診断結果は項目別だけでなく、複合的(B判定+B判定)に見ることも重要です。

主な例

  • 脂質 B判定 + 血圧 B判定 → 動脈硬化
  • 血糖値 B判定 + 肝機能 B判定 → 糖尿病の危険大!
  • 血圧 B判定 + 血糖値 B判定 → 狭心症・脳血管障害

たとえそれぞれの項目はB判定であったとしても安心できません。

将来のリスクに備え、すぐに食事や生活の改善をし、病院で精密な検査を受けることもおすすめします。