速攻型インスリン分泌促進薬(グリニド)の特徴&副作用は?

速攻型インスリン分泌促進薬(グリニド薬

スルフォニル尿素薬(SU薬)と似ていますが、スルフォニル尿素薬(SU薬)が飲んでから6~24時間と長時間血糖値を抑えてくれるのに対し、その名のとおり、短時間のうちに効果が現われ、短時間で消失するという性格を持つ薬です。

目次

働き

薬すい臓のβ細胞に働き、インスリンの分泌を促す薬

飲んで30分くらいから効き始め、2~3時間で効き目がなくなるのが特徴です。

主な薬

  • ナテグリニド[製品名:ファスティック、スターシス]
    作用時間:3時間
  • ミチグリニドカルシウム水和物[製品名:グルファスト]
    作用時間:3時間

1日3回食事前に飲み、食後1~2時間にピークを迎える血糖値の上昇を抑えます。

どんな人に用いられる?

飲んでから30分くらいで効き始め、2~3時間で効き目がなくなります。

そのため、すい臓からインスリンが分泌されている人で、空腹時血糖値はそれほど高くないけれど、食後の血糖値だけが高いというケースを中心に使われます。

またこの薬は、腸管からのブドウ糖の吸収を抑え、食後の高血糖を改善するα-グルコシダーゼ阻害薬と一緒に処方されることもあります。

α-グルコシダーゼとは、腸の中で炭水化物をブドウ糖に分解する際に働く酵素。「α-グルコシダーゼ阻害薬」は、このα-グルコシダーゼの働きを抑えることによって、腸管からブドウ糖が吸収されるのを遅らせる薬です。GLP-1受容体作動薬について紹介します。

食後の高血糖を改善する作用の違うこれら2つの薬は、初期の患者さんによく使われます。

副作用

スルフォニル尿素薬(SU薬)に比べると起こりにくいですが、低血糖を起こす可能性があります。

低血糖

気分が悪い  この薬は食前に飲む薬です

そのため飲み忘れることも多くなりがちですが、飲み忘れたからといって、例えば食後に他の薬と一緒に飲んでしまうと、血糖値のピークと効き目のピークがずれてしまうため、効果が出にくいだけでなく、低血糖を起こす危険があります。

同じく、食事がとれなかった時も、例えばお昼に飲む薬だからと飲んでしまうと、低血糖を起こしかねません。

万が一、飲み忘れてしまったり、食事をに抜いたりした場合は、次の食事の前まで飲むのは止めましょう。

まとめ

食前に飲み、即効で効き目が現われ、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする薬です。

すい臓からインスリンが分泌されている人で、食後の血糖値が高いというケースを中心に使われることが多く、初期の患者さんによく使われます。

この薬の特徴は食後の血糖値を抑えること。

そのため食前に飲まなければいけません。

しかし食前に飲む薬は飲み忘れることも多いので気をつけましょう。

もし飲み忘れてしまった時は飲むのを止めてください。低血糖を起こす危険があります。