とんぶり【血糖値を下げる食べ物】

とんぶり

とんぶりって食べ物を知っていますか?

私は知らなかったのですが、サポニンについて調べていた時に知りました。

サポニンは、高めの血糖値が気になる方に向けてのサプリメントなどで知られる成分。

このサポニンが、とんぶりに含まれています。

サプリメントタイプもいいですが、食べ物でサポニンが摂れるのはいいですよね。サポニン以外の様々な栄養成分も一緒に摂れるので。

味はほぼ無味で、どんな料理にも合うとんぶり。

プチプチ感を楽しみながら、血糖値の上昇を抑えるのに効果的なとんぶりを紹介します。

目次

とんぶりとは?

とんぶり秋田県北部の特産品で知られるとんぶり。

「ホウキギ」や「コキア」「ホウキグサ」などとも呼ばれるアカザ科の植物の実です。

直径1~2mmの小さな緑色の実は、魚の卵に似て、プチプチとした食感がキャビアを思わせることから「畑のキャビア」ともいわれています。

旬は秋。

生のものだけでなく、真空パック、瓶詰にされ、加工食品となって出回っているので一年を通して食べられます。

血糖値の上昇を抑える「サポニン」とは?

サポニンは、えぐみや苦味の成分。

血栓を作る原因となる過酸化脂質の生成を抑えたり、悪玉コレステロールが付着・堆積してしまうことを防いだり、腸内で糖が吸収されるのを抑制し、血糖値の急上昇を防いでくれる働きがあります。

血糖値上昇の抑制

サポニンは、食べ物が胃から腸に移動する速度を遅くするとともに、小腸からのグルコース吸収を阻害してくれます。

その結果、食後の急激な血糖値の上昇を防ぎ、糖尿病の予防につながります。

以上の結果、糖負荷モデルにおいて血糖値上昇抑制作用を示す薬用食物およびそのサポニン成分は、胃から空腸への糖類の移動遅延(胃排出能抑制)と小腸でのグルコースの吸収阻害によって作用発現し、小腸運動の亢進にも関与していることが判明した。このような作用機作で、サポニンが食後の急激な血糖値の上昇(過血糖状態)を抑制することによって、糖尿病の予防効果を発揮することが判明した。

薬用食物の糖尿病予防成分 https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/40/3/40_3_172/_pdf

サポニンは体内でインスリンと似たような働きをしてくれます。

血液サラサラ、悪玉コレステロールの値を下げる

血管の内側に悪玉コレステロールが付着・堆積してしまうのを防ぎます。

悪玉コレステロールを減らしてくれるのでドロドロ血を改善。

血栓を予防してくれる効果もあり、サラサラ血液、血行促進に効果的です。

免疫機能の強化

体内のナチュラルキラー細胞を活性化させる働きがあります。

その結果、免疫機能の強化が期待できます。

主な栄養成分

とんぼり

-主な栄養成分-(100gあたり)

エネルギー90kcal
炭水化物12.9g
βカロテン
800μg
ビタミンE4.6mg
ビタミンK120μg
カリウム
190mg

2.8mg
亜鉛
1.4mg
葉酸100μg
食物繊維7.1g
糖質5.8g

βカロテン

とんぶりにはβカロテンがレタスのおよそ3倍以上も含まれています。

βカロテンは強い抗酸化作用をもつことから、がんや動脈硬化の予防、老化防止などに効果を発揮してくれます。

またβカロテンの最大の特徴は、「体内でビタミンAに変換される」ということ。

ビタミンAに変わったβカロテンは、視力維持、眼精疲労の回復、髪の健康維持、皮膚や粘膜を保護してくれます。

ビタミンK

出血が起きた時、血液を凝固させる因子を活性化させ、止血を促進します。そのため、血液を固まりにくくする抗血栓薬などを服用している人は摂り過ぎに注意が必要です。

また、骨の強化を助ける働きもあります。

カリウム

カリウムはナトリウムとともに細胞の浸透圧のバランスを保つ成分です。

余分なナトリウムの排出を促して血圧を下げたり、腎臓からの老廃物の排出を促す作用もあります。

特に筋肉細胞に多く、筋肉の動きをよくする働きを持つミネラルです。

期待される主な健康パワーは?

家族

血糖値抑制作用、糖尿病の予防

とんぶりに含まれるサポニンには、腸での糖の吸収を穏やかにし、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。

その結果、糖尿病の予防につながります。

動脈硬化予防

サポニンには、血管の内側に悪玉コレステロールが付着・堆積するのを防ぎ、ドロドロ血をサラサラ血にしてくれる働きがあります。

血栓を防ぎ、サラサラの血は、動脈硬化の予防・改善、脳梗塞や心筋梗塞の予防につながります。

整腸作用、便秘の改善

とんぶりには、食物繊維が100g中7.1g含まれています。

中でも不溶性食物繊維の比率が高いのが特徴。

大腸で水分を吸収して便のかさを増やし、かさが増えることで大腸のぜん動運動が活発になり、便の移動をスムーズにして排便を促してくれます。

免疫力向上

サポニンには、活性酸素やアレルギー物質の侵入を防ぎ、アレルギー症状を和らげる効果や、免疫力の源であるナチュラルキラー(NK)細胞を元気にし、免疫力をアップさせる働きがあります。

その結果、風邪が引きにくくなったり、病気を予防したりといった効果が期待できます。

悪酔い防止

サポニンには、アルコールの吸収を抑えて悪酔いを防ぐ働きがあるといわれています。

老化防止

ビタミンやミネラルのバランスがよく、抗酸化作用や免疫活性作用のあるβカロテンや、強い抗酸化作用で細胞を酸化の害から守り、抗血栓作用により血行を促す働きがあるビタミンEにより、老化防止効果が期待できます。

食べ方

とんぼり料理味はほとんどないそうです。

とんぶりは食感を楽しむ食べ物。プチプチ感がなんともいえません。

どんな料理とも合う食材ですが、長芋などネバネバ食品と相性がいいとのこと。

納豆やサラダ、酢の物などに入れて。

まとめ

血糖値コントロールに効果的な「畑のキャビア」とんぶり。

何が一番いいかというと、特に調理する必要がなく、納豆やサラダなどにのせるだけ!という手軽さ。

これだけで、血糖値を抑える働きがある栄養成分が摂れるんです。

味がほとんどないそうなので、多くの方が取り入れやすいのではないでしょうか。

とんぶり大さじ1の重さは約10gとのことで、そうすると糖質量は0.58g程度。

私と同じくなじみのない方も多いかもしれませんが、この機会にぜひ食事に取り入れてみてください。

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