納豆、好きですか?
実は、私、苦手です・・・(好きな方、ごめんなさい)。
納豆の存在は大人になるまで知らなかったに等しい感じで。学校で泊りがけの行事の時も一度も出会ったことがありませんでした。
初めて食べた時からしばらくは、かなり勇気がいった食材でした(^^;
でも、納豆って、本当に体にいいですよね。
健康番組で納豆の健康効果の高さがよく取り上げられいて、今は私も意識して少しずつ食べるようにしています。食べると、私の体でわかりやすいのはお通じかな。あと体がなんとなく”楽”というか、元気な感じがします。
納豆には5大栄養素がすべて含まれており、また第6の栄養素・食物繊維も豊富です。
昔に比べて食べやすいものも出ていますし、小さいサイズもあるので、私と同じく苦手な方も少しずつ工夫して、摂り入れてほしい食材です。
まずは、納豆のすばらしい健康効果、糖尿病予防・改善にいいといわれるポイントを紹介します。
目次
納豆とは?
縄文時代の終わりの頃にはすでに納豆のようなものが食べられていたという説があるくらい、古くからある伝統食品。蒸した大豆を納豆菌で発酵させたものです。
発酵させることで、「畑の肉」と呼ばれるほど良質なたんぱく質が豊富な大豆の栄養価がさらに高まり、大豆にはない栄養成分が含まれます。加えて消化・吸収がアップ!
1980年代に血栓を溶かす驚異的パワーを持つ酵素「ナットウキナーゼ」の発見により、食べる習慣が少なかった西日本でも食べられるようになってきました。
血糖値の上昇を抑える、食物繊維やレシチンが豊富!
納豆には、血糖値の上昇を抑える「食物繊維」や「レシチン」が豊富です。
食物繊維
食物繊維は、人間の消化酵素では分解されない成分です。
不要な物質や有害な物質を吸着して体外に排出。糖質の吸収をゆるやかにし、血糖値の上昇を抑えてくれます。
食物繊維は、「ひきわり」より「丸大豆」の方が多いです。
レシチン
脂質の一種である「レシチン」。
レシチンには、糖質の吸収を促すインスリンを分泌させる働きがあります。
また、悪玉コレステロールを取り除く働きもあり、血管が硬くなるのを防いでくれます。
その他の栄養素
-主な栄養成分-(1パック50gあたり)
エネルギー | 100kcal |
たんぱく質 | 8.3g |
ビタミンK | 300μg |
ビタミンB2 | 0.28mg |
カルシウム | 45mg |
ナットウキナーゼ
納豆にしか存在しない栄養素。
ネバネバ成分の中に含まれ、血栓をバラバラにして分解したり、血栓ができるのを未然に防いだりする働きがあります。
血管を老けさせない成分の一つです。
ビタミンB2
大豆の約2倍に増える「ビタミンB2」。
肌を健康に保ち、脂質の代謝を促す作用があります。
ビタミンK
大豆の約33倍に増える「ビタミンK」。
血液凝固に関わるほか、骨の強度を高めるのに役立つ成分です。
コリン
水溶性ビタミン。
神経伝達物質であるアセチルコリンの材料になり、記憶力のアップや認知症の予防につながります。
また、肝臓に脂肪がたまる脂肪肝を防ぐ効果も期待されています。
サポニン
大豆の苦味や渋みの成分である「サポニン」。
便秘予防の効果が期待できます。
主な健康効果
動脈硬化予防
納豆には、血管を守る3つの栄養素が豊富!
ナットウキナーゼ・・・血栓を溶かす
レシチン・・・血管が硬くなるのを防ぐ
また、大豆には良質のたんぱく質だけでなく、良質の脂質も含まれています。
オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸を含み、これらが相乗的に血管を強くし、動脈硬化を予防すると考えられています。
動脈硬化を予防、改善する最もよい食べ方は、よくかき混ぜることです。糸を引くくらい(50回程度)、かき混ぜるのがベスト!
混ぜることで糖たんぱく質が増え、ナットウキナーゼなどの成分を胃酸から守ってくれます。そのため、より得られやすくなります。
よくかき混ぜることが重要です。
Pointアツアツご飯にかけて食べる方も多いと思いますが
ナットウキナーゼは熱に弱く、50度で働きがにぶくなり、70度を超えると機能をほぼ失ってしまいます。かける場合は、冷ましたご飯にかけましょう。
骨粗鬆症予防
骨の高度を高めるのに役立つビタミンKが豊富。
納豆を食べる習慣がある東日本は、食べる習慣が少ない西日本に比べ、骨折の発生頻度が少ないというデータもあります。
骨粗鬆症予防に重点を置くなら、特におすすめなのが「ひきわり納豆」。
ひきわり納豆は、作る際に豆を砕いて作るため、表面積が広く、納豆菌が多くつくため、小粒や大粒納豆の約1.5倍含まれています。
美肌
肌を健康に保つビタミンB2も豊富な納豆。
美肌につながります。
記憶力アップ
納豆にはコリンが豊富に含まれており、神経伝達物質のアセチルコリンの材料になります。
アセチルコリンがしっかりあると、思考力や記憶力、集中力がアップします。
注意!
納豆には、ビタミンKが豊富です。
そのため、ワルファリンなどの抗血栓薬を服用中の方は食べられません。注意してください。
また、納豆は体にいいからとたくさん食べる方がおられますが、1日に3パックは摂り過ぎです。
納豆菌は非常に強い菌で、摂り過ぎると体の中の必要な菌を殺すことにもなります。ほどほどが大切です。
食べ方、保存法
食べ方
ナットウキナーゼやレシチンを増やして食べるには、食べる直前、約20~30分くらい冷蔵庫から出しておきましょう。
常温に置くことで発酵が進み、増えます。
保存法
冷蔵庫に入れて保存します。
納豆菌は冷凍しても死なず、活動をSTOPするだけなので、長期保存したい場合は、賞味期限が切れる前に冷凍しましょう(食べる前に冷蔵庫に入れるとOK)。
まとめ
納豆は、「畑の肉」といわれるほど良質なたんぱく質が豊富な大豆を、納豆菌で発酵させた発酵食品です。
5大栄養素+第6の栄養素・食物繊維も豊富!
大豆よりも栄養価が高まり、大豆にはない栄養成分を含み、消化・吸収が高まります。
食物繊維やレシチンなどの栄養成分により、食後血糖値の急な上昇をゆるやかにし、動脈硬化予防などにも期待ができる食材です。