桑の葉というとカイコを思い出しますが、古くから風邪や利尿効果、滋養強壮があるといわれ、薬草として用いられてきました。
近年は、血糖値や血圧、中性脂肪を下げるなど生活習慣病を予防したり、ダイエットにも効果的といわれ、注目を集めています。
それに伴い、お茶や粉末、青汁、サプリメントなど、様々な桑の葉を使った商品が販売されるようになり、人気です。
生活習慣病やダイエットのサポートになると人気が高まっている桑の葉。
桑の葉特有の糖尿病の予防効果などと合わせて紹介します。
目次
桑の葉とは?
高木で、強い生命力を持つことで知られるクワ科の落葉樹。
中国では、2世紀ごろにはすでに、風邪や百日咳、滋養強壮に効果がある野草として知られており、桑の葉の葉っぱを干してお茶にしたものを「神仙茶」と呼んで飲んでいました。
日本では鎌倉時代にはその健康効果が知られ、薬草として用いられています。
DNJ(1-デオキシノジリマイシン)が糖対策に有効!
DNJ(1-デオキシノジリマイシン)は、自然界の植物にはほとんど含まれていない物質です。
糖質を分解する酵素の働きを妨げる効果があるため、体内への吸収を抑え、血糖値の上昇をおだやかにすることができます。
吸収されなかった糖質は、腸内環境のエサとなって分解されることで乳酸菌が活性化し、便秘の改善につながります。
その他の栄養素
-主な栄養成分-(乾燥桑の葉100gあたり)
カルシウム | 2699mg |
鉄 | 44mg |
ナトリウム | 40mg |
カリウム | 3101mg |
カロチン | 7.4mg |
ビタミンA効力 | 4230IU |
ビタミンC | 32mg |
食物繊維 | 52g |
カルシウム
体内のカルシウムのうち約99%は骨と歯の材料に使われます。骨を生成する上で欠かせない成分です。
残りの1%は、血液凝固や筋肉の収縮、酸素の活性化、ホルモンや神経の情報伝達などに使われます。
カリウム
カリウムはナトリウムとともに細胞の浸透圧のバランスを保つ成分です。
余分なナトリウムの排出を促して血圧を下げたり、腎臓からの老廃物の排出を促す作用もあります。
特に筋肉細胞に多く、筋肉の動きをよくする働きを持つミネラルです。
ビタミンC
コラーゲンを合成し、皮膚や骨、血管、筋肉などを丈夫にします。
また白血球の働きを高め、免疫力を高めたり、抗ストレスホルモンの合成に関わったり。さらに、メラニン色素の合成を抑えてくれるので、シミ予防や美肌にもつながります。
ゴーヤは皮が厚いので、過熱しても比較的損失が少ないというメリットがあり、炒め物やお味噌汁の具などにも向いています。
ギャバ
神経の興奮を抑えたり、血管を拡張させる働きがあります。
また、脳の血流量を増やしたり、糖質の代謝をサポートしてくれる成分です。
ルチン
ビタミンCと一緒に働くことで、毛細血管を強化する働きがあります。
また、血圧を上げる物質の働きを弱める効果も期待できます。
主な健康効果
糖尿病予防
桑葉に含まれる特有の有用成分であるDNJ(1-デオキシノジリマイシン)が、糖質を分解する酵素の働きを妨げてくれるため、体内への糖の吸収をが抑えられ、結果、食後血糖値の急上昇を抑えることができます。
糖質が体内に吸収されるのを防ぐことで、インスリンの分泌も抑えられ、糖尿病の予防、改善につながります。
整腸効果
DNJ(1-デオキシノジリマイシン)の働きによって体内に吸収されなかった糖質は大腸へと移動し、腸内細菌の働きによって酢酸や酪酸などの短鎖脂肪酸に変えられます。
酪酸は大腸のぜん動運動のエネルギー源にもなる成分で、排便の促進に期待できます。
また、桑の葉には整腸作用のあるペクチンも含まれています。
ダイエット効果
DNJ(1-デオキシノジリマイシン)の働きにより、糖質は体内に吸収されのを防ぎ、排出してくれます。
脂肪の代謝を促進する作用もあり、その結果、太りにくい体サポートにつながります。
動脈硬化予防
桑の葉に多く含まれるクロロフィル(葉緑素)は、血管内のコレステロールを吸着し、血液をサラサラにしてくれる作用や、体内に取り込まれた有害物質を吸着して体外に排出してくれる働きがあります。
老化予防、アンチエイジング
桑の葉には、ポリフェノールやビタミンなど抗酸化作用の成分が含まれています。
その結果、老化予防やアンチエイジング、動脈硬化などの効果が期待できます。
副作用
基本的には副作用はありません。
しかし、DNJ(1-デオキシノジリマイシン)や食物繊維などにより腸内環境が活発化することで、お腹が張ったり、下痢になったり、おならの回数が増えたりといったことが起こることがあります。
腸内環境がよくなっていく一環と考えられますが、そのような場合は量を減らし、徐々に慣らしていくように量を調整したり、状態によっては休止したり、体に合わせて工夫をしてみてください。
また薬を飲まれている方は、飲み合わせの問題が出てくるので、医師にご相談ください。
なお、含まれている成分に食物アレルギーがある方はお控えください。
外出先でも手軽に飲める桑の葉茶(青汁):スティックタイプ
家であればお茶として飲むことができますが、外出先ではお茶を入れることは難しいです。
そんな時に手軽に取れる桑の葉茶を紹介します。
神仙桑抹茶ゴールド
長崎県の老舗お茶屋さんが作る青汁です。
ケールや大麦若葉が主流の中、「神仙桑抹茶ゴールド」は珍しい桑の葉を主成分としているのが特徴。
青汁なんですが、緑茶のようなすっきりとした味わいで飲みやすいです。
詳しくは以下のページで紹介しています
お水やお湯を注ぐだけで、簡単・手軽に高品質の桑の葉成分を摂ることができます。
まとめ
日本や中国で古くから薬草として用いられてきた桑の葉。
近年、血糖値や血圧、中性脂肪、コレステロール値を下げるなど、生活習慣病の予防や改善、ダイエットなどに効果が期待できるとされ、特に注目を集めています。
血糖値の面から注目する成分は、DNJ(1-デオキシノジリマイシン)。
血糖値の上昇を抑えてくれる働きがある成分です。
自然の恵みによりゆるやかに、健康的にサポートしてくれます。
桑の葉関連の商品は大変人気で、お茶だけでなく、青汁やサプリメントなどいろんなタイプがあり、手軽に取り入れやすくなっています。
食生活、生活スタイルに合わせて選べるのもうれしいポイントの一つです。