菊芋【血糖値を下げる食べ物】

菊芋

菊芋ってご存知ですか?

『たけしの家庭の医学』や『林先生が驚く初耳』、『あさチャン』などの番組で取り上げられているので、見聞きされた方も多いかもしれません。

長野県や岐阜県などで栽培され、特産品として出回ることもありますが、日本全国の食卓にというと、まだまだなじみのうすいお野菜だと思います。

それよりもサプリメントの方が有名かもしれませんね。

というのも、糖質の吸収を抑制し、血糖値の上昇を抑える働きがある水溶性食物繊維イヌリンが豊富なことから、お野菜としてというよりも、粉状やサプリメントとして販売されています。

近年、注目の食材として様々なメディアで取り上げられ、またサプリメントとしても高い人気の菊芋。

サプリメントで摂ると手軽なんですが、食材としても見逃せません。噛んで食べること、料理することで他の食べ物との組み合わせから得られる栄養効果など、お野菜の一つとして食べることもおすすめです。

血糖値を下げる食べ物として注目の食材・菊芋について、栄養成分、食べ方、保存方法など、詳しく紹介します。

目次

菊芋とは?

菊芋の花菊芋は、キク科ヒマワリ属の多年草の根茎。

地上で咲く花が菊に似ていることからこの名がついたそうです。

”イモ”という名前がついていますが、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類のようなでんぷんはほとんど含まれず、代わって「イヌリン」という水溶性食物繊維が主成分になっています。

このイヌリンが、糖尿病予防、整腸作用、肥満予防などに有効と、近年大注目され、菊芋にスポットが集まっています。

血糖値の上昇を抑える「イヌリン」とは?

イヌリン菊芋の主成分であるイヌリンは、多糖類の一種で、消化酵素で消化されにくい水溶性の食物繊維です。

イヌリンの大きな特徴は2つ。

血糖値上昇抑制効果

イヌリンは胃に入ると、水分を吸収してゼリー状(ゲル状)になり、糖質や塩分、コレステロールなどをからめとります。

イヌリンそのものは消化・吸収されにくい特徴があるため、からめとった糖質が腸で吸収されるのを抑えてくれ、その結果、食後血糖値の上昇を穏やかにしてくれます。

腸内環境の改善

イヌリンは腸内で分解されると、オリゴ糖として働き、腸内の善玉菌を増やしてくれます。

善玉菌が増えると、腸内環境がよくなり、便秘や下痢の予防・改善、大腸がん予防、肥満解消、美肌などにつながります。

主な栄養成分

菊芋には、水溶性食物繊維「イヌリン」をはじめ、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などが含まれています。

菊芋-主な栄養成分-(100gあたり)

エネルギー35kcal
炭水化物15.1g
カリウム630mg
カルシウム13mg
リン55mg
葉酸7μg
パントテン酸0.41mg
糖質13.1g

カリウム

カリウムはナトリウムとともに細胞の浸透圧のバランスを保つ成分です。

余分なナトリウムの排出を促して血圧を下げたり、腎臓からの老廃物の排出を促す作用もあります。

特に筋肉細胞に多く、筋肉の動きをよくする働きを持つミネラルです。

リン

リンは、カルシウムと結合して骨や歯を作り、丈夫に保つために働くミネラルです。

その他、細胞膜や核酸、高エネルギー源のATP(アデノシン3リン酸)の成分、糖質の代謝サポートとしての働きもあります。

摂り過ぎるとカルシウムの吸収を阻害してしまうので、その点は注意が必要です。

パントテン酸

パントテン酸は、糖質・脂質・たんぱく質の代謝を促す補酵素の成分です。

また、悪玉(LDL)コレステロールを減らし、善玉(HDL)コレステロールを増やしたり、免疫力向上にも関わるビタミンです。

期待される主な健康パワーは?

元気な家族

糖分の吸収抑制

イヌリンは胃腸を通過する際に水分を吸収し、ゼリー状(ゲル状)になって糖分などを包み込んでくれるため、吸収速度が緩やかになり、食後血糖値の急激な上昇を防いでくれます。

腸内改善、便秘解消

イヌリンは、大腸に届くとビフィズス菌や善玉菌のエサとなり増殖をサポート。腸内環境が改善することにより、便秘や下痢の改善、美肌などにつながります。

デトックス

イヌリンは、腸内で有害物質を吸着、体外への排出を促します。

GLP-1ホルモンの分泌促進

イヌリンは小腸を刺激して、インスリンの分泌を促すGLP-1ホルモンの分泌を促進させます。

GLP-1はやせホルモンともいわれ、ダイエットも期待できます。

中性脂肪の蓄積予防

イヌリンで余分な糖分や炭水化物の吸収を抑えることで、中性脂肪の蓄積を防ぐことができます。

糖化予防、抗糖化

糖分や炭水化物の吸収を抑えることで、糖尿病やアルツハイマー、動脈硬化などの病気の元凶ともいわれる糖化を防いでくれます。

副作用は?

菊芋はお野菜なので、基本的に安全です。

水溶性食物繊維「イヌリン」が豊富なので、体の状態により、軟便になったり、下痢症状が起こったりすることがありますが、食物繊維の働きによるものなので、心配はないと思います。

ただし、該当する食物アレルギーがある方はお控えください。

食べ方

菊芋

でんぷんが少ないので生でも食べられます。

千切りにしてサラダや和え物に。

また、炒め物や煮物などに使うのもお勧めです。

選び方・保存方法

菊芋の選び方、保存方法を紹介します。

選び方

Point1丸みがあり、ふっくらしているもの

しっかりと栄養を蓄え、丸くなったものを選びましょう。


Point2硬くしまっているもの

菊芋は鮮度が落ち乾燥してくると、しなびたように柔らかくなってきます。

硬く締まったものを選びましょう。

保存方法

菊芋はなるべく土がついた状態のまま新聞紙で包み、冷暗所で保存しましょう。

水洗いしてしまうと、日持ちが悪くなってしまうのでご注意ください。

主な菊芋サプリメントの紹介

まだまだ身近な食材としては手に入らないことが多い菊芋ですが、パウダータイプや錠剤タイプとしてはインターネットを通して通販で購入することができます。

錠剤タイプ:金の菊芋

徹底した安全検査、高品質、大塚医院 院長・医学博士 大塚 亮医師が、栄養面から監修した、唯一の菊芋サプリです。

注目の食材・菊芋を主成分とする「金の菊芋」。血糖値上昇の抑制や腸内環境を整える成分「イヌリン」が豊富!医師監修、徹底した安全性検査、高品質など、信頼性が高い商品にもかかわらず、初回価格が驚きの値段!糖分を徹底的にカットすることにこだわったサプリメント「金の菊芋」について詳しく紹介します。

パウダータイプ:紅菊姫パウダー

世界で一番「イヌリン」を多く含むといわれる「紅菊芋」から作られたサプリメントです。奥久慈農園で作られる無農薬の紅菊芋を使用!

紅菊姫パウダーは、血糖値の上昇を抑制する「イヌリン」を多く含む菊芋の中でも、さらに世界で一番多く含むといわれる「紅菊芋」から作られたサプリメント。食事の糖質対策に悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。

血糖値&筋力量の減少が気になる方:イヌリンとHMB

血糖値が気になる方で、筋肉量の減少を感じる方に特におすすめのサプリメントです。

近年、糖対策として大注目の「イヌリン」と、話題の燃焼素材「HMB」を合わせて配合した業界初のサプリメント。血糖値が気になる方で、筋力の衰えを感じる方に特におすすめのサプリメントです。

まとめ

血糖値や腸内環境を整える成分「イヌリン」を豊富に含む菊芋。

食後高血糖や糖尿病などの生活習慣病が増えている現代、注目の食材です。

まだ身近な食材になっていませんが、サプリメントとして手軽に手に入るようになっているので、そういったものも活用しながら、また通販であれば菊芋そのものを購入することができるので、ぜひ食事に取り入れてください。