なんだか足がしびれているんだけど・・・
ジンジン、ヒリヒリ、ピリピリ、ズキズキ、チクチク・・・
そのしびれ、もしかすると糖尿病の症状かもしれません。
そのまま放っておくととても危険!
最悪、足を切断しなければならなくなるかもしれません。
心配な「しびれ」について詳しく見ていきましょう。
目次
こんな症状ありませんか?
糖尿病の症状の一つに「しびれ」があります。
高血糖の状態が続くと、全身の血管や神経が傷つけられます。特に神経は先に行けば行くほど血管が細くなり、血流や栄養が届きにくいため、まず足先や手先に症状が現われます。
-チェック その1-
□ 手足の先がしびれる。
□ 「ひりひり」、「じんじん」、「チクチク」、「ズキズキ」する痛みやしびれがある。
□ 足先がよく冷える。
□ 足の裏がほてる。
こうしたしびれなどは、冷え性や血行不良でも見られます。
さらに以下のような症状があると危険です。
-チェック その2-
□ 寝ているときに足がよくつる。こむら返りがよく起きる。
□ 足の裏に薄い紙が張り付いているように感じる。
□ 指先に電気が走るような感じがある。
□ 針で刺すような痛みがある。
□ 石・砂利を踏んでいるような感じや布団の上を歩いているような足に違和感がある。
糖尿病からくるしびれは、局所的なものではなく、左右対称に出てくるのが特徴です。
初期は、主に足の指や足の裏に痛みやしびれが起こり、手指には症状は見られません。進行するにつれ手指にも痛みやしびれがあらわれ、次第に膝や肘のほうへと広がっていきます。
さらに症状が進行すると、痺れや痛みが感じなくなります。
これはとても危険な状態です。
「痺れが感じない=良くなっている」のではありません。それどころか悪化しています。
しびれや痛みを感じないということは、怪我をしても気づかないということです。気がつかなければそのまま放置してしまい、潰瘍や壊疽へと進行し、最悪足を切断しなければならなくなってしまいます。
糖尿病の合併症の中でも比較的に早い段階で症状が現われ、三大合併症の一つに挙げられるほど起きる頻度が高いのがしびれなどの神経障害です。
しかしちょうど靴下や手袋をしている部分だったりするので、軽視してしまうことも多く、病気を進行させてしまうことがよく起こります。
上記で紹介したような気になるしびれがある方は、軽視せず、一日も早く病院で診てもらいましょう。
治療法
治療のポイントは、血糖コントロールです。
症状によって、
- 食事療法
- 運動療法
- 薬物療法
が行われます。
症状が軽い場合は、血糖コントロールを行うことで改善します。
症状が重かったり、症状が出ていた期間が長いと、治療はそれだけ難しく、完治が難しいケースも。
しかし進行してしまっては、最悪の結果が待っています。
とにかく進行させないためにも、医師の指示に従い、根気強く治療を続けることが何より大切です。
Memo高血糖状態が長く続いた人が、インスリンや糖尿病薬により急速に血糖値が正常化した場合、一時的に手足の感覚異常が起きることがあります。
「治療後神経障害」といわれるもので、血糖コントロール改善後1~3ヶ月ごろに現れることが多いです。
まとめ
糖尿病の初期はほとんど自覚症状がありません。
しびれがあるということは、糖尿病を発症し、合併症へと進行してしまっている可能性が高いです。
糖尿病の合併症の中で、しびれなどの神経障害が最も早く現れるといわれています。
糖尿病からくるしびれは、局所的なものではなく、左右対称に出てくるのが特徴。足であれ、手であれ、手足ともであれ左右対称に以下のような、
□ 「ひりひり」「じんじん」「チクチク」「ズキズキ」する痛みやしびれがある。
□ 足先がよく冷える。
□ 足の裏がほてる。
□ 寝ているときに足がよくつる。こむら返りがよく起きる。
□ 足の裏に薄い紙が張り付いているように感じる。
□ 指先に電気が走るような感じがある。
□ 針で刺すような痛みがある。
□ 石・砂利を踏んでいるような感じや布団の上を歩いているような足に違和感がある。
症状がある方は、すぐに病院で検査を受けましょう。
糖尿病は発症すると治癒することがなく、一生付き合っていかなければならない病気です。
しかし、きちんと治療し続ければ様々な症状を防ぐことができます。
とにかく早期発見が大切です。