こんにゃくの成分は96~97%が水分。
100g当たり5kcalと、極めて低カロリーでいて、カサが大きいので満腹感が得られやすく、ダイエットにいい!と大変人気の食材です。
しかしそれだけでなく、食物繊維も豊富で、糖尿病などの生活習慣予防・改善にも最適なんです!
目次
こんにゃくとは?
こんにゃくは、こんにゃくいもをすりおろし、水酸化カルシウムなどの凝固剤を加えて作ります。
普通は芋の色が白いので、白く仕上がりますが、これにひじきなどの海藻の粉を加えることで黒いこんにゃくになります。
グルコマンナンが余分な物質を一掃し、糖対策に!
こんにゃくの主成分である「グルコマンナン」は、水溶性の食物繊維です。
グルコマンナンは、体に吸収されにくく、腸内でゼリー状の物質に変化し、コレステロールや糖分などを取り込んで、体外に排出させる役割りを果たします。
その結果、血糖値やコレステロール値の上昇を抑え、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の予防、改善につながります。
主な栄養成分
-主な栄養成分-(100gあたり)
エネルギー | 5kcal |
カリウム | 33mg |
カルシウム | 43mg |
鉄 | 0.4mg |
食物繊維 | 2.2g |
※糖質:0.1g
カリウム
カリウムはナトリウムとともに細胞の浸透圧のバランスを保つ成分です。
余分なナトリウムの排出を促して血圧を下げたり、腎臓からの老廃物の排出を促す作用もあります。
特に筋肉細胞に多く、筋肉の動きをよくする働きを持つミネラルです。
カルシウム
体内のカルシウムのうち約99%は骨と歯の材料に使われます。骨を生成する上で欠かせない成分です。
残りの1%は、血液凝固や筋肉の収縮、酸素の活性化、ホルモンや神経の情報伝達などに使われます。
ただし、こんにゃくの場合、カルシウムは多いのですが、水溶性になりにくいため吸収率は低めです。
主な健康効果
糖尿病予防・改善
消化・吸収されにくく、余分な糖質やコレステロールを包みこみ、体外に排出。
糖質や脂質の吸収を抑え、おだやかにしてくれるので、食後高血糖を防ぎ、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣間予防・改善につながります。
こんにゃくは、食事の始めに食べるのがおすすめです。
便秘改善
こんにゃくには水溶性食物繊維が豊富に含まれており、大腸を刺激し、便通を改善するといわれています。
整腸作用があるため、便秘の改善に効果的です。
肥満予防、ダイエット
ボリューム感があり、腹持ちがよく、それでいてカロリーがほとんどないので、ダイエットや肥満予防におすすめ!
特に食事の最初に食べると、カロリーコントロールや食べ過ぎ防止に役立ちます。
ダイエット食品にこんにゃくを使ったものが多いのもそのためです。
選び方、保存法は?
こんにゃくの選び方、保存方法を紹介します。
選び方
水っぽくないものが良品。
袋の中の水が濁っているものは避けましょう。
保存法
市販品のこんにゃくの袋に入っている水は石灰水で、この水と一緒に保存することで細菌の混入を防ぐことができます。
開封前はそのまま冷蔵庫へ。
開封後冷蔵保存する場合は、なるべく早く使いきりましょう。
まとめ
こんにゃくに含まれるグルコマンナンは、腸内でゼリー状になり、糖質やコレステロールなどを包み込み、体外に排出してくれるので、食後高血糖を抑えるのに期待ができます。
またこんにゃくは低カロリーで、ボリューム感があるので満腹感が得やすく、糖尿病の原因となる肥満や過食も抑えられるという利点も!
ヘルシーな食材なので、ダイエットにもおすすめです。