血糖値を下げる効果のある温泉とは?

温泉

温泉って好きですか?

温泉の効能はもちろんですが、日常とは違う空間で心も体もリフレッシュ!

のんびり過ごす時間など、温泉に行くのも良いですよね。

そんな中、以前『たけしの家庭の医学』で、温泉に入るだけで血糖値を低下させ、血管を若返られる泉質があるということが紹介されていました。

「温泉療法」という言葉があるほど、温泉が体に良いことは知っていましたが、血糖値を下げる働きをしてくれる泉質があるのは初耳でした。

目次

温泉とは?

温泉

温泉とは、「温泉法」で、

源泉の温度が25℃以上あるもの
あるいは、
地中から湧き出る水、水蒸気、その他のガスで、定められた規定量以上の化学成分を含むもの
と定義されています。

薬理効果とは?

温泉

温泉には、「療養泉」と認定されたものがあります。

含まれる成分を皮膚から吸収することにより得られる効果がある温泉のことです。

日本にある主な温泉の泉質は次の10種類に分類され、単純泉以外の温泉には、「単純泉」による効能+(プラス)「泉質別適応症」が加わります。

単純温泉(たんじゅんおんせん)

【特徴】
・肌触りが柔らかく、刺激が少ない。
・入浴すると肌が「すべすべ」する感触がある。

【一般適応症】
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、健康増進

【主な温泉地】
岐阜県・下呂温泉、長野県・鹿教湯温泉など

塩化物泉(えんかぶつせん)

【特徴】
・塩分が主成分となっている。
・保温効果が高い。

【泉質別適応症】
切り傷、冷え症、末梢循環障害、うつ状態、皮膚乾燥症など

【主な温泉地】
静岡県・熱海温泉、石川県・和倉温泉など

炭酸水素塩泉(たんさんすいそえんせん)

【特徴】
・アルカリ性で角質を軟かくし、肌が滑らかに。
・入浴後の清涼感が特徴

【泉質別適応症】
切り傷、末梢循環障害、冷え症、皮膚乾燥症など

【主な温泉地】
和歌山県・川湯温泉、長野県・小谷温泉など

硫酸塩泉(りゅうさんえんせん)

【特徴】
・傷を早く治す効果がある。
・保温効果が高い。

【泉質別適応症】
切り傷、冷え症、末梢循環障害、うつ状態、皮膚乾燥症など

【主な温泉地】
群馬県・法師温泉、静岡県・天城湯ケ島温泉など

二酸化炭素泉(にさんかたんそせん)

【特徴】
・全身に炭酸の泡が付着し、爽快感がある。
・血管拡張が強まる。

【泉質別適応症】
切り傷、末梢循環障害、冷え症、自律神経不安定症など

【主な温泉地】
大分県・長湯温泉、山形県・肘折温泉郷の黄金温泉など

含鉄泉(がんてつせん)

【特徴】
・温泉が湧出して空気に触れると、鉄の酸化が進み赤褐色になる特徴。
・鉄を含む刺激の強い泉質。

【泉質別適応症】
疲労回復、健康増進など

【主な温泉地】
兵庫県・有馬温泉など

酸性泉(さんせいせん)

【特徴】
・肌に強い刺激がある。
・口にすると酸味がある。

【泉質別適応症】
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、糖尿病、表皮化膿症など

【主な温泉地】
青森県・酸ヶ湯温泉、秋田県・玉川温泉など

含よう素泉(がんようそせん)

【特徴】
・非火山性の温泉に多く、時間がたつと黄色く変色する。
・よう素を含む。

【泉質別適応症】
疲労回復、健康増進など

【主な温泉地】
千葉県・白子温泉など

硫黄泉(いおうせん)

【特徴】
・刺激が強く、硫化水素ガス特有のにおいがある
・血管拡張作用や殺菌作用がある。

【泉質別適応症】
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症など

【主な温泉地】
栃木県・日光湯元温泉、神奈川県・箱根温泉郷の小涌谷温泉など

放射能泉(ほうしゃのうせん)

【特徴】
・微量の放射能を含む。
・皮膚や呼吸器から吸収され、入浴後すぐ排出される。

【泉質別適応症】
疲労回復、健康増進など

【主な温泉地】
鳥取県・三朝温泉、山梨県・増富温泉など

血糖値を低下させる温泉とは?

一口に温泉といっても、いろんな種類の温泉があることがわかりました。

その中で血糖値を低下させ、血管を若返らせる効果があるのが「酸性泉」です。

酸性泉とは?

草津温泉酸性泉について、詳しく紹介します。

酸性泉とは、温泉水1kgの中に水素イオンが1mg以上含まれている温泉です。

水素イオンが含まれていることによって酸性の性質を持つため「酸性泉」と名付けられました。

硫黄や塩酸、ほう酸などの成分を多く含み、殺菌力や抗菌力が高いです。

海外ではあまり見られない日本特有の泉質です。

特徴

  • 独特の刺激臭、臭気がある。
  • 多くは無色、またはわずかに黄色みがかっているお湯。
  • 舐めるとすっぱい。
  • 入ると、ピリピリとした刺激がある。

大変刺激の強いお湯なので、体の弱い方や年配の方は適していません。

また肌が弱い方は、湯あたりや皮膚に炎症を起こしやすいといわれているため、医師と相談の上、注意して入る必要があると思います。

特に問題のない健康な人であっても、入浴すると、肌にしみたり、湯あたりを起こす可能性があるので、長湯はせず、入浴後は必ずシャワーなどで洗い流すことが大事です。

全国の主な酸性泉リスト

北海道登別温泉、大雪高原温泉、十勝岳温泉
青森県酸ヶ湯温泉
秋田県玉川温泉、蒸ノ湯温泉、乳頭温泉郷・大釜温泉、乳頭温泉郷・妙の湯
山形県蔵王温泉、月の沢温泉
宮城県鳴子温泉郷
福島県岳温泉、高湯温泉、中ノ沢温泉
栃木県那須湯本温泉
群馬県草津温泉、万座温泉
新潟県蓮華温泉
神奈川県強羅温泉、姥子温泉
長野県本沢温泉、蓼科温泉
大分県別府温泉郷
熊本県黒川温泉

なぜ酸性泉に入ると血糖値が下がるの?

温泉酸性泉は、岩石などを溶かす力が強く、様々な成分が溶け出し、亜鉛や銅、クロムなど、微量元素がたくさん溶けています。

この微量元素がインスリンの作用を高めてくれます

中でも鍵を握るのが、「亜鉛」と「マンガン」です。

亜鉛やマンガンが皮膚から入り、すい臓へと届き、インスリンの作用を高めてくれます。

その結果、血糖値を下げてくれるというしくみです。

番組の調査では、

血糖値が高めの女性2人が参加。

酸性泉は皮膚の弱い人が入ると、温泉やけどを起こしやすく、普通の人でも湯あたりしやすいことから、

-条件-
・1日に入る回数は、間をあけて2~3回まで(限度)
・1回の入浴時間は5分以内
・食事は普通、運動も特にしない

この条件で2泊3日したところ、高かった血糖値が下がっていました。

2型糖尿病の治療の一環として温泉療法が行われており、血糖値が下がることがわかっていますが、それが番組の調査で裏付けられたということだと思います。

ただし、2泊3日の入浴であれば、2~3日で効能はなくなってしまいます。

家庭でできるおすすめの入り方は?

お風呂

毎日酸性泉に入るのは難しいですよね。

血糖値が高いということは、血液がドロドロしているということ。

そのため、血流アップがポイントです。

身体を温める

血管が拡がる

血流がよくなる

体のすみずみまで血液が流れる

糖分が筋肉などに取り込まれやすくなる

血糖値が下がる

というしくみです。

そこで家でもできる、血糖値改善に向けてのおすすめの入浴法は「簡易寝湯法」です。

簡易寝湯法

  1. お風呂洗面器や椅子などを浴槽の底に沈め、その上に座る。
  2. 横になり、頭を浴槽のへりにのせる。

寝湯の姿勢で、水圧が減り、リラックスもできます。

 40~41℃、15分くらいが目安です。

入浴中に体にかかる水圧は、5~600kgあるそうです。

入浴直後、この大きな水圧によって末端の血管が収縮してしまい、末端まで血液が流れにくくなってしまいます。

その結果、糖分を隅々まで運びにくくなってしまいます。

寝湯を推奨するのは、水圧をできるだけかからない入り方だからです。

またこの入浴法はリラックスにもつながります。リラックスは、副交感神経を優位にし、血管を拡張してくれます。

ただし、鼓動が早くなったり、額に汗をかいたり、調子がよくなければ、無理せず、入浴をやめましょう。

まとめ

温泉にはいろんな効能がありますが、血糖値を低下させてくれる泉質というものが判明しました。

それが、「酸性泉」です。

少し注意しなければいけない泉質ですが、温泉に行かれる際は、参考にしていただければと思います。

また家庭での入浴には、水圧がかかりにくい入り方がおすすめです。

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