かかと落とし:血糖値を下げる効果のある運動

かかと落とし

2018年10月30日に放送されたTBSテレビ『ジョブチューン』病気の危険度チェックSPで、糖尿病もテーマの一つに取り上げられました。

その中で、「血糖値を下げる効果のある運動」が紹介されました。

とっても簡単な運動です。

さらに、血糖値だけでなく、うれしい効果が期待できます。

生活習慣に取り入れたい運動!紹介したいと思います。

目次

おすすめの食べ物とは?

運動を紹介する前に、同じ番組内で「血糖値を下げる効果が期待できる食べ物」が紹介されていましたので、まず紹介したいと思います。

緑茶を飲む

お茶1日に緑茶を6杯以上飲む人は、糖尿病の発症リスクが飲まない人と比べて約3割低くなるそうです。

なぜ緑茶を飲むと発症リスクが低くなるのか、そのメカニズムはまだはっきり解明されていませんが、緑茶に含まれるカフェインが基礎代謝を揚げたり、脂肪の燃焼を高めてくれるためと考えられています。

コップ1杯=約180mlと考えると、1日500mlのペットボトル約2本くらいが目安です。

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お酢を飲む

お酢お酢の主成分である酢酸。

この酢酸が腸で糖の吸収をおだやかにし、急上昇を抑えてくれます。

食前または食事の始めに摂るのがおすすめです。

【関連記事】お酢【血糖値を下げる効果が期待できる食べ物】

おすすめ!血糖値を下げる効果のある運動

それでは、さっそく、血糖値を下げる効果のある運動を紹介したいと思います。

かかと落とし

  1. カーフレイズ姿勢をまっすぐに立つ。
  2. ゆっくり大きく真上に伸び上がり、つま先立ちの状態で3秒キープ。
  3. 体重がかかとに伝わるように、ストンとかかとを一気に落とす。

Point骨を刺激するように、かかとを落とすことがポイント!

1日30回程度
最初は無理せず、できる回数からで構いません。また1度に連続して行わなくても、1日の合計が30回以上できればOKです。
慣れてくればもっと!という方もおられるかもしれませんが、1日に多くやるよりも継続することが大切です。生活の一部になって、続けるようにしましょう。

紹介してくれた先生によると、1~2週間継続すると、血糖値改善への効果が期待でいるそうです。

かかと落とし運動をする前に、

  • 膝など関節に疾患のある方
  • 骨粗鬆症の診断をすでに受けている方
  • 高齢の方

などは、医師にご相談ください。

また、転倒する恐れがある場所では絶対に行わないでください。

よい理由は?

かかとに体重が伝わるように”ストン”と落とすことで何がよいのかというと、骨を刺激することで「オステオカルシン」という骨から出るホルモンが増えてくることです。

このオステオカルシンは、すい臓と小腸に働きかけ、

  • すい臓からインスリンの分泌量を増やす。
  • 小腸からインスリンの分泌を促すホルモン「インクレチン」の分泌量を増やす。
  • 脂肪細胞からアディポネクチンの分泌を促す。

働きがあります。

いずれも、血糖値を下げる作用があり、糖尿病の予防、改善に期待できます。

データによると、オステオカルシンの濃度の低い人は、HbA1cが高いケースが多いこともわかっています。

1型糖尿病の方や糖尿病が進行してしまっている方にはどの程度の効果が発揮するのかわかりませんが、予防や予備群、初期の方には、期待ができるのではないかと思います。

また、1型糖尿病の方や糖尿病が進行している方にはどの程度効果があるのかわからないと書きましたが、「かかと落とし」の効果は、血糖値だけではありません。

ふくらはぎも鍛えられ、ふくらはぎが活性化すると、血液の循環も活性化されます。

さらにふくらはぎには、歩いたり、走ったりする時に働く下腿三頭筋という筋肉があり、足首を動かしています。歩数が減って運動不足だと衰えやすい筋肉です。

そういった部分も鍛えられるため、転んだり、つまずいたりするのを防ぎ、

  • 動脈硬化予防・改善
  • メタボ予防・改善
  • 骨粗鬆症などの予防・改善
  • ダイエット
  • 活性酸素の量を減らす
  • アンチエイジング
  • 代謝アップ

なども期待できます。

まとめ

つま先立ちをして、”ストン”とかかとを落とす運動「かかと落とし」。

ポイントは、ゆっくりかかとを落とすのではなく、骨に衝撃を与えるように”ストン”と落とすこと。

骨に衝撃を与えることで、今注目の臓器を活性かさえるスーパーホルモン「オステオカルシン」が分泌されます。

オステオカルシンには、

  • すい臓からインスリンの分泌量を増やす。
  • 小腸からインスリンの分泌を促すホルモン「インクレチン」の分泌量を増やす。
  • 脂肪細胞からアディポネクチンの分泌を促す

が期待できます。

運動としてはとても簡単なので、多くの方が取り入れやすいと思います。1日30回を目安に、ぜひ取り組んでみてください。

ダイエットやアンチエイジング、動脈硬化、骨粗鬆症予防などにもつながります。