隠れ糖尿病の原因!?危険な異所性脂肪とは?

「肥満ではない、健康には問題ないと思っていたのに・・・。まさか、血糖値が高い。糖尿病の危険がある。」と言われた。または「糖尿病です。」と診断された。

「どうして自分が・・・」そんな悩みをもっている方が少なくないそうです。

一昔前は、糖尿病というと「肥満の人」というイメージがありました。

しかし最近、痩せていても糖尿病の危険が高い、「隠れ糖尿病」が問題になっています。

その原因の一つが、第三の脂肪といわれる「異所性脂肪」です。

ゴロゴロと過ごしませんか?

太ってないから大丈夫、メタボじゃないから安心!

超危険!

痩せていても、痩せているからこそより注意が必要といわれる「異所性脂肪」とは何か調べてみました。

目次

異所性脂肪とは?

異所性脂肪とは、本来つくはずのない場所に脂肪がつくことです。

「第三の脂肪」とも言われていますが、とても危険な脂肪です。

脂肪筋

筋肉の中に脂肪が蓄えられている状態。

インスリンの効きが悪くなることで血糖値が上がり、糖尿病になりやすくなります。

またインスリンの働きが悪いと、動脈硬化を起こしやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。

脂肪肝

肝臓につく脂肪。

後に、肝硬変や肝がんの原因になることもあるといわれています。

脂肪心筋

心臓の周辺、心筋細胞内・外、心外膜周囲につく脂肪。

脂肪心筋は、心臓に酸素や栄養を運ぶ血管に悪影響を与えることがあり、最悪、心筋梗塞などを引き起こす原因になるといわれています。

他にも、脂肪膵、脂肪血管などがあります。

なぜなるの?

人間が食事から得られたエネルギーは、消費されない場合、脂肪として貯蔵されます。

食後、ほとんど動かない、ゴロゴロして過ごしたりしていませんか?

運動不足になっていませんか?

エネルギーを消費する動きがないと、体は「消費しなくていいんだ」と思い、どんどん脂肪に変えていってしまいます。

その際、例えば運動をしてしっかり筋肉の繊維が太っていると隙間が少ないため脂肪が入り込みませんが、運動不足により筋肉の繊維が細いと隙間に入り込み脂肪がたまってしまう。

本来蓄える場所ではない、筋肉などについてしまうケースがあるということです。

なんと、脂質や糖質の高い食事を摂り続け、運動不足であると、わずか3日で脂肪筋に!

異所性脂肪があると何が悪い?

異所性脂肪があると何が悪いのでしょうか?

それは、

  • インスリンの働きが悪くなる。
  • 糖が筋肉にとり込められにくくなる。

からです。

すると、血中に糖があふれ、血糖値が上昇。

その結果、糖尿病発症。さらに進行すれば、様々な合併症を発症してしまいます。

肥満の方もなるのですが、それ以上に痩せている方は危険です。

なぜ太っている方より、やせている方の方が危険なのかというと、太っていると見た目でわかりやすいので、「このままでは健康によくないな、食生活や生活習慣を改めよう」という危機意識が生まれやすいです。

一方、見た目痩せていると、「脂肪がついている」という自覚が持ちにくく、放置してしまいがち。すると、知らず知らずの間にインスリンの働きが悪くなり、気づいたときには糖尿病を発症していたという怖い状態に陥りやすいです。

気づきにくいからこそ肥満の方以上に、注意が必要!痩せていても異所性脂肪になっている可能性はあります。

どんな人がなりやすい?

運動量が少ない人

ここでいう運動量が少ない人とは、スポーツをしていない人ということではありません。

日常生活での活動量が少ない人ということです。

よく過ごす1日の週間を思い浮かべてみてください。

「歩かない」「家事をしない」「1日中ゴロゴロして過ごしている」など、そういった日々を過ごしていないでしょうか?

動いていない人というのは、1日の歩数が2000~3000歩。人によってはそれ以上に少ないという方もいるといわれています。

そういった方は異種性脂肪になりやすいです。

高脂肪食(動物性脂肪)を好む人

肉類や揚げ物、乳製品など、動物性脂肪の多い食品を好きな人は、悪玉コレステロールを増やしやすくなります。

健康診断結果をチェックしてみよう!

異所性脂肪がどのくらいついているかは、通常の検査ではわかりません。

顕微鏡で見ないとわからないレベル、骨格筋にたまった脂肪は「MRスペクトロスコピー」と呼ばれる特殊な検査を行わないと測定できないのだそうです。

しかし血液検査である程度はわかります。

健康診断で、

  • ALT値(肝機能指標) 25IU/L以上
  • 中性脂肪 150mg/dl以上

などであると、異所性脂肪が疑われます。

改善・予防するには?

異所性脂肪は簡単に溜まりますが、燃えやすいという特性があります。

改善・予防するための対策は、「活動量・運動量を上げる」ことです。

最も簡単なのは、歩くこと。

といっても、普段動いていない人に「ウォーキングをしよう!」といっても難しいのではないでしょうか。

そこでまずは、

現在の歩数+2000歩

を心がけましょう。

現在の歩数に2000歩プラスすると、10年後の死亡率が25%以下、脳出血のリスクは21%低下することが、厚生労働省の指標でわかっています。

おすすめ予防・改善運動

インターバル速歩

インターバル速歩とは、きつめの早歩きと散歩のようなゆっくりとした歩きを3分ずつ交互に続ける歩き方です。

有酸素運動と適度な筋トレの両方を取り入れた歩き方で、体力が上がり、脂肪がよく燃える体になっていきます。

かなりの速歩きと散歩のようなゆったりした歩きを3分ずつ交互に続けるという歩き方です。

速歩きの時は、多少息がハアハアするくらいに。しっかり脚を踏み出して大股で、腕を振って歩きましょう。

始めは少しずつ、慣れてきたら30分を目安に。

カーフレイズ

カーフレイズとは、両足で立った状態でかかとを上げ下げする運動です。

10回×3セットを目安に行いましょう。

フロントランジ

  1. 両足でまっすぐに立つ。
  2. 腰に両手をつけ、片足をゆっくり大きく前に出します。
  3. 前に出した太ももが水平になるまで腰を下げます。

これを左右交互に5回×3セットを目安に行いましょう。

食事

高脂肪、特に動物性脂肪の摂り過ぎに気をつけましょう。

高脂肪食を3日間続けただけで、脂肪筋などの異所性脂肪が作られます。

まとめ

近年、隠れ糖尿病が問題になっています。

一見、痩せていて気にしなければならない脂肪などないように見えるのに、本来つくはずのない場所につき、実は危険な体の状態になっている人が増えてきています。

それが第3の脂肪といわれる、「異所性脂肪」です。

異所性脂肪は、糖が筋肉にとり込められにくくしたり、インスリンの働きを悪くしたりして、気づかないうちに高血糖を招き、糖尿病のリスクを高めます。

痩せているからといって安心できません。

幸い、異所性脂肪は簡単に溜まりますが、燃えやすいという特性があります。

食事とともに鍵となるのが「運動」です。

運動をすれば減り、溜まりにくくなるので、こまめに体を動かすことがとても大事です。